avec moi2008年12月23日
* avec moi *
思ったこと、感じたことをつれづれなるままに。 avec moi ~私と一緒に~
11月
« 2008/12 »
01月
S
M
T
W
T
F
S
-
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
-
-
-
プロフィール
Auteur : +yokko+
最近の記事
ツリー、キラキラ光る (12/06)
もう師走ですやん (12/04)
プチトリセツ (11/27)
10日ぶりの保育園 (11/27)
illusion (11/21)
カテゴリー
un peu d'histoire ちょっと小話 (263)
sentiment 感覚 (232)
art 芸術 (206)
livre 本 (187)
photo 写真 (23)
poésie 詩 (49)
musique 音楽 (161)
cinéma 映画 (68)
voyage 旅行 (457)
nourriture 食べ物 (252)
sports スポーツ (80)
travail 仕事 (393)
tous les jours 日常 (2013)
notre maison 我が家 (185)
l'information 暮らし・マネー情報 (96)
la paix 平和 (42)
ゴールデンスランバー
2008-12-23 Tue 16:02
これは、すごいです。
過去最高に「すごい」です。
セキュリティポッドと呼ばれる
周りの情報(映像、音声、携帯電話・メールの内容)を
全て集めることができるシステムが導入された仙台市内にて、
首相がパレード中に殺害される。
ケネディ暗殺を彷彿とさせるこの事件の、
ケネディ暗殺犯とされたオズワルド、青柳雅春が主人公です。
その青柳が、いろんな人に助けられながら逃亡する。
って、そんな単純には表せない、すごく深く大きな話ですが。
2008年本屋大賞受賞、
また、山本周五郎賞も受賞。
伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」。
目次は、以下のようになっています。
第一部 事件のはじまり
第二部 事件の視聴者
第三部 事件から二十年後
第四部 事件
第五部 事件から三ヵ月後
■第一部 事件のはじまり
ある女性2人が仙台市の蕎麦屋でランチを食べていると、
仙台に来ていた首相のパレードが中継される。
そして、そのパレード中に、ラジコンヘリが爆発し、
首相と首相夫人が暗殺される。
■第二部 事件の視聴者
病院に入院しているおじさんと若者が、
入院中に、この事件の様子をテレビで見ている。
■第三部 事件から二十年後
昔、若者たちが
「世の中の悪いこと全部が、自分たちのせいにされる。アメリカみたいだ」
と話しているのを聞いたという
"あるノンフィクションライター"が、
事件の20年後に、この事件を取り巻く不可思議な真相に迫る。
■第四部 事件
事件が発生した翌日には犯人として実名が公表され、
さまざまな狂気のエピソードが一般人から寄せられた
「青柳雅春」が、事件から3日間の間に過ごした逃亡の様子が
明らかにある。
ちなみに、全501ページのうち、この章がP.73~P.485まで。
■第五部 事件から三ヵ月後
これはエピローグみたいなもの。
青柳雅春が幼い女の子から
「たいへんよくできました」のスタンプを
手の甲に押してもらう。
という感じで。
でも、単純にこの章立てに嵌ることなく、
短い単位で話が過去に行ったり現在に戻ったり
過去に行ったり現在に戻ったり…。
それがキーとなるフレーズをかぶせる形で重なっていく。
そして、小さなエピソードも、ちょっと出てきた人たちも、
全てがストーリーの伏線となってて。
ストーリー展開、時系列上の展開のさせ方、
その「作り方」がめちゃめちゃ上手い。
とにかく、これは「すごい」です。
本屋大賞の受賞は納得です。
ストーリー展開とそのみせ方、伏線の張り方等、
今までで読んだ話の中でダントツ1番です。
楽しくはないですよ。
国家絡みの陰謀が、いろんな人の人生を壊していく。
そして、プライバシーのかけらもなく、
個人の全てが国によって管理される、恐ろしい話です。
だけど、助けてくれる人もいるんですよね。
日本中が敵になっても、助けてくれる人はいるんだなぁと。
全てを読み終えた後、もう1度、最初から読みたい。
今度はその時系列を頭に入れた上で、
もう1度読まないといけないと思います。
ちなみに、タイトルの「Golden Slumbers」をはじめ、
途中に出て来る「HELP!」「Come Together」など、
ビートルズの歌も流れます。
ビートルズ好きの人には、また違った楽しみ方も出来るかな。
とにかく、ご一読ください。
ほんとね、ほんと「すごい」です。
【送料無料】ゴールデンスランバー [ 伊坂幸太郎 ]
別窓
|
livre 本
|
コメント
|
top↑
|
avec moi
|
ブログ内検索
リンク
マリアージュ フレール
アンリ・シャルパンティエ
国立西洋美術館
アサヒビール大山崎山荘美術館
東京スカパラダイスオーケストラ
夜は短し歩けよ乙女
劇団四季
管理者ページ
月別アーカイブ
2019年12月 (2)
2019年11月 (10)
2019年10月 (5)
2019年09月 (9)
2019年08月 (10)
2019年07月 (14)
2019年06月 (12)
2019年05月 (9)
2019年04月 (23)
2019年03月 (29)
2019年02月 (13)
2019年01月 (11)
2018年12月 (36)
2018年11月 (28)
2018年10月 (22)
2018年09月 (9)
2018年08月 (24)
2018年07月 (18)
2018年06月 (20)
2018年05月 (30)
2018年04月 (27)
2018年03月 (19)
2018年02月 (12)
2018年01月 (10)
2017年12月 (18)
2017年11月 (15)
2017年10月 (6)
2017年09月 (10)
2017年08月 (23)
2017年07月 (22)
2017年06月 (18)
2017年05月 (14)
2017年04月 (7)
2017年03月 (11)
2017年02月 (17)
2017年01月 (21)
2016年12月 (19)
2016年11月 (25)
2016年10月 (23)
2016年09月 (35)
2016年08月 (28)
2016年07月 (23)
2016年06月 (28)
2016年05月 (38)
2016年04月 (32)
2016年03月 (25)
2016年02月 (33)
2016年01月 (20)
2015年12月 (19)
2015年11月 (17)
2015年10月 (23)
2015年09月 (27)
2015年08月 (27)
2015年07月 (30)
2015年06月 (23)
2015年05月 (29)
2015年04月 (28)
2015年03月 (24)
2015年02月 (10)
2015年01月 (15)
2014年12月 (30)
2014年11月 (19)
2014年10月 (28)
2014年09月 (49)
2014年08月 (37)
2014年07月 (45)
2014年06月 (26)
2014年05月 (67)
2014年04月 (28)
2014年03月 (44)
2014年02月 (23)
2014年01月 (29)
2013年12月 (31)
2013年11月 (31)
2013年10月 (28)
2013年09月 (51)
2013年08月 (54)
2013年07月 (72)
2013年06月 (49)
2013年05月 (34)
2013年04月 (31)
2013年03月 (25)
2013年02月 (23)
2013年01月 (34)
2012年12月 (44)
2012年11月 (38)
2012年10月 (29)
2012年09月 (42)
2012年08月 (34)
2012年07月 (45)
2012年06月 (36)
2012年05月 (50)
2012年04月 (34)
2012年03月 (35)
2012年02月 (38)
2012年01月 (35)
2011年12月 (32)
2011年11月 (17)
2011年10月 (17)
2011年09月 (24)
2011年08月 (13)
2011年07月 (27)
2011年06月 (23)
2011年05月 (19)
2011年04月 (17)
2011年03月 (12)
2011年02月 (16)
2011年01月 (15)
2010年12月 (17)
2010年11月 (14)
2010年10月 (26)
2010年09月 (29)
2010年08月 (29)
2010年07月 (29)
2010年06月 (26)
2010年05月 (23)
2010年04月 (22)
2010年03月 (32)
2010年02月 (24)
2010年01月 (24)
2009年12月 (26)
2009年11月 (29)
2009年10月 (32)
2009年09月 (27)
2009年08月 (31)
2009年07月 (34)
2009年06月 (28)
2009年05月 (27)
2009年04月 (26)
2009年03月 (39)
2009年02月 (31)
2009年01月 (41)
2008年12月 (50)
2008年11月 (49)
2008年10月 (36)
2008年09月 (45)
2008年08月 (41)
2008年07月 (47)
2008年06月 (43)
2008年05月 (38)
2008年04月 (41)
2008年03月 (44)
2008年02月 (29)
2008年01月 (33)
2007年12月 (27)
2007年11月 (33)
2007年10月 (34)
2007年09月 (38)
2007年08月 (44)
2007年07月 (49)
2007年06月 (39)
2007年05月 (47)
2007年04月 (41)
2007年03月 (47)
2007年02月 (31)
2007年01月 (31)
2006年12月 (32)
2006年11月 (32)
2006年10月 (38)
2006年09月 (50)
2006年08月 (40)
2006年07月 (53)
2006年06月 (49)
2006年05月 (24)